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Nuitのひとりごと 5
ジョルジオ・アルマーニ〜「GIORGIO ARMANI」
ジョルジオ・アルマーニ氏と一度だけ握手したことがある。来日した神宮外苑の絵画館でのショーのときにだ。彼はテレビや雑誌で見る通り、いつものシンプルな紺のTシャツとパンツ姿でみなの前に現れた。彼の周りにはすぐさま人だかりができ、ライトがバババッとついて報道陣にも囲まれ、遠巻きから私は、まさかとても握手なんてしてもらえないだろうな、と見つめていた。が、偶然にも段々とこちらへ歩いてくるではないか。私は「Buona
sera!」と言いながら手を差し出した。
「Buona sera!」
彼はにこっと微笑みながら挨拶を返してくれて、そして私の手をやさしく握った。
それにしてもなんてカッコイイんだろう。あんなにシンプルな格好であれだけ決まっているとは。ショーの招待客はひとり残さずみな彼のデザインした美しい服を身に纏い、我こそが一番だと言わんばかりに華やかに着飾っていたが、Tシャツのアルマーニには誰も及ばなかった。
それからひと月も経たないうちに、はたまたもう一人すごい人に会った。彼はデザイナーでもファッション関係でもなんでもない普通の人だ。歳は40過ぎているけど、ひとつのある目標に向かってもくもくと歩んでいる。当時彼は、アメリカらしくないアメリカ、ラテンの世界マイアミに住んでいた。マイアミに住んでいるのに、あのヴェルサーチがマイアミビーチの自宅前で銃で打たれて亡くなるというニュースを聞くまで、ヴェルサーチという名前も知らなかったというツワモノだ。そのくらい彼はファッションにはこれっぽっちも関心がない。彼の着るものといえば、「Miami」とか「Key
West」と地元の観光地のロゴが入ったおみやげTシャツ、しかもジーンズは一本しか持っていない。たまに着るスーツも10年以上同じのを着ているといった感じだ。
ところが、彼は信じられないほどカッコ良かった。中身がカッコ良すぎる。彼の前では服装なんて何の意味もない。きっと、何も着てなくても、裸でもきっとカッコイイ。彼の日常、彼の仕事において着飾るのが無意味だと知っているのだ。
アルマーニとその彼は「ファッション」という意味では対極の世界にいるけれど、どういうときに着飾って、どういうときに着飾る必要がないか、どういうものが自分にふさわしいか、自分でよくわかっている。
GIORGIO ARMANI
GIORGIO ARMANI ・
EMPORIO ARMANI
http://www.giorgioarmani.com
ARMANI EXCHANGE
アメリカの大きな街にならどこにでもあります。残念ながら日本にはまだお店がありません。とても素敵なスクリーンセーバーがダウンロードできます。
http://www.armaniexchange.com/
無印良品
来日前から、アルマーニが何よりも無印に行くのをすごく楽しみにしていて、到着したら真っ先に外苑西通りにある青山三丁目店に行って、いっぱい買い物をしたそうです。一切無駄のないベーシック、シンプル、素材の良さは、アルマーニに通じるものがあるのかも。Acrobatで最新カタログがダウンロードできます。
http://www.muji.net
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