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Nuitのひとりごと
14
ワールドカップ〜「Korean-Japanese」
「海外に住む”日本人”です」
最初に出会ったとき、自己紹介で彼は私に向かってそう挨拶した。が、彼の名前を聞いて、私はその名字から、”そうではない”ことがそれとなくわかった。情けないことに私は、在日の方々のことについては、全くと言っていいほど詳しいことは知らなかったので、それからというもの、いろいろな本や時折出てくる大小様々なニュース、そしてインターネットのHPなどから、自分なりに少しずつではあるけれど勉強していた。(あえてここで私は差別や偏見の気持ちなど全くないということを申し上げておく。)
彼と一年以上経っても、彼はそのことについて私に話してくれることはなかった。私はどうしてかわからなくてすごく悩んだけれど、私のほうから口にすることもなかった。そんなあるとき、私は彼が彼の仕事においての韓国の免許も持っていることを別のところから偶然にも知り、
「知らなかった。すばらしいわ。仕事、がんばってね」
と話したとたん、彼はひどく動揺し、どこからそのことを知ったか、自分は確かに日本で生まれて育った韓国人だけれど今は日本籍である、日本人なんだ、そんなに簡単に本当のことがみんなにわかると困るんだ、と私に問いただした。そして、もしそれで生理的に嫌がるんだったら言って欲しい、なにも後腐れはない、と。私は、彼が私に対して(もしくは、私を含めた「日本人」に対して、だったかもしれない)、今まで全く心を開いてくれていなかったんだと感じ、ひどく傷ついた。鋼でできた心の扉に跳ね返されたような思いがした。
つい先日、サッカー好きの男友達といるときに、ワールドカップの話題になった。
「今度のワールドカップ、韓国行きたいなあ!すごい盛り上がって、日本と韓国は一気に仲良くなるんだろうな。なんだか韓国のことはよくわかんないけど、それがかえっていいかもね」
私は反論した。何も知らない=無知ということほど怖いものはない。仲良くなるなんて、簡単にはいかないかもしれないし、とても時間がかかることかもしれない。ただ、もっとお互い努力して、お互いのことを尊重し、お互いのことを知るべきである。最近の最も多い海外渡航先は韓国だそうである。自分たちの感覚だけで訪れるのは、一番良くない。それぞれの文化、習慣、社会性などに触れて、お互い受け入れようとしなければ何も始まらない。
ワールドカップで、お互いへの理解のもと、「遠い隣国」が少しでも近くなるよう切望する。と同時に私たち若い世代は、自分たちの今の日常において、日本で生まれ育ったコリアン=在日の方々が周りに少なからずいること、そして日本が彼らに対してどういう態度を取っているか、知ることだ。そうしなければ、「戦後」という言葉はあまり使いたくないけれども、戦後50年以上経った今、そしてこの先100年経ったとしても、状況は変わらない。終戦記念日を前にして、切に思う。
Korean-Japanese
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