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子持ちの女子大生〜「Time will tell」 大学に入学したとき、英文科の私のクラスにひとりだけ40過ぎの子持ちの主婦の方がいた。かなり中年太りで、しかも髪の毛もボサボサで黒ゴムでひとつに結んでいるだけ、どう逆立ちしてもオシャレとは言えない、スーパーの袋が似合うといった感じだった。最初の自己紹介で彼女は「自分が高校生のとき、家にお金がなくて、大学に行きたくても行けなかった。女子大生になるのが憧れで、やっと今入れてうれしい」と挨拶した。 私の大学は付属から上がってきた苦労知らずのお坊ちゃまやお嬢様がワンサカといて、入学当初からシャネルやヴィトンのバックを持ち歩いて校内を闊歩し、「フゾク」という独自の世界を作っていた。受験で入ってきた人はそれには及ばないが、あたりまえのように親がお金を出してきている人がほとんどだった。そのため雑誌でも毎月のようにオシャレな大学として紹介されている。 子持ちの彼女の最初のその言葉は、「花の女子大生」という言葉がぴったりの、華やかな雰囲気のクラスメート全員に少なからず衝撃を与えた。それからの子持ちの彼女の勉強ぶりは言うまでもない。しかしほとんどの花の女子大生たちはその後、彼女の挨拶の言葉などどこかへ忘れて、バブル絶頂のさなか、4年間オシャレに楽しく遊んで過ごした。世の中がバブルでおかしくなっていたのだろう、そういう勉強しなかった人たちに限って、一流商社、航空会社のステュワーデスなどにこぞって就職できた。子持ちの彼女は名前も聞いたこともないような小さな会社に就職した。 時は過ぎ、バブルは文字通り泡のごとくはじけ、花の女子大生という言葉はとうになくなった。かつての花の女子大生は30になって、自分のスキルのなさに気づき、はたまた中途半端なプライドの高さがゆえに結婚もできず、これからの自らの進むべき道を決められないでいる。 |
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2001/12/04
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